90 年代の半ばから、本Sunnyside 他で、8 枚のCD をリリースしてきているLaszlo
Gardony の最新作品。その作品の中には、デイブ・ホランドや、ミロスラフ・ヴィトゥスといった巨匠ベーシストとの共演作あり、またミック・グッドリック、タケイシ兄弟との作品もあり、NYを中心にして注目のメンツとの演奏歴も堂々としたものがあります。
一方で、本トリオの共演メンバーであるジョン・ロックウッドと、ヨーロン・イスラエルとの仲は、今のレギュラー・メンバー。ここ数年数作は、この面々でのトリオ演奏が多くなっていて、結束力もアップしています。
ピアノのスタイルは、実にユニーク!過去も数々のスタンダード・ナンバーを演奏。本作でも”バードランドの子守唄”をやっていたりしますが、そのアレンジは16ビートなども織り交ぜた一ひねり効いた演奏。リリカルなヨーロピアン的な響きもM-5辺りで漂わせつつ、
しかし、基本はPOP路線。溌剌としたタッチとともに、時にはリチャード・ティー的ゴスペル・フィーリング、時には、デヴィッド・ベノア的なサウンドや、明るさも見えます。
6曲がトリオ。他テナーや、ちょっとスピリチュアルなヴォーカルも織り交ぜての展開。個性的なサウンドです。
LASZLO GARDONY(p), JOHN LOCKWOOD(b), YORON ISRAEL(ds), STAN STRICKLAND(ts M-6,10, vo M-9)
1. With You At The Bridge 2. On African Land 3. Lady Madonna 4. Lullaby of Birdland
5. Silent Words 6. Johnny Come Lately 7. Under The Sky 8. Eleanor Rigby 9. Spirit Dance 10. Bourbon Street Boogie
(SUNNYSIDE)