メチャクチャ寒く冷たい天候が続いていますが、春の訪れを祝福するような、ヴォーカル作品の登場です。ブルータイム・クインテット・フィーチャリング・イッツィ。お洒落なお国柄を反映して、ジャズの中にもスタイリッシュな風合いを感じさせる作品を多く生み出すイタリアのグループ+女性ヴォーカル。一口にイタリアといっても、色々な魅力があるというものですが、これは、なんとも、可憐で、キュートなヴォーカルというものです。例えれば、<イタリアのブロッサム・ディアリー>!どことなくあどけなさも残すこの歌声。ちょっとばかり舌っ足らずな所も、キュートな可愛らしさに換えてしまうところ。コレ、時代を超えて生まれ変わった正にイタリアのブロッサム、なんです。でも、このイッツィの魅力、そんな声質や歌い方だけではないんです。選んだ曲は有名スタンダードの曲の数々。それらの歌い口はスウインギーで、声の軽やかさともあいまって心地いいんです。有名スタンダード、”サヴォイでストンプ”をキャッチーに歌ってつかみを作ったかと思えば、M-3 やM-4 ではバックのメンバーの演奏と絶妙に呼吸を合わせたヴォーカリーズも粋にご披露。また、そんな彼女の世界には、もちろんバラードもよく似合います。ビートルズの名曲M-2, イッツィ自身のペンによる唯一のオリジナルM-5は夢見心地のロマンティック・ナンバーに仕上がっています。自然でないと嫌らしさも出るブロッサム・ワールドでもあるだけに、これだけナチュラルな仕上がりは貴重!これからヴォーカルを聴きたいというファンの方も、その筋の往年の女性ヴォーカルファンも、広くターゲットな作品。アナログ的な音質もよく、オーディオ・ファンの方にもお楽しみ頂ける一枚です。(infoより)
Chiara Izzi(vo), Vinceczo Saetta(as), Marco Mancini(p), Nicola Corso(b), Donato Cimaglia(ds)
1. Stompin’ at the Savoy (B. Goodman)
2. Here there and Everywhere (Lennon-McCartny)
3. In walked bud (T.Monk)
4. It’s all right with me (C.Porter)
5. Light Blue (D. Cimaglia-C. Izzi)
6. Time will tell (B.Watson)
7. Moody's mood for Love(J. Moody-J. Hendriks)
8. It’s easy to Remember (Rogers-Hart)
9. Con Alma (D.Gillespie)
(BLUE TIME/2010年4月2日発売)