少壮実力派ピアニスト、三木成能の意欲的なデビューアルバム。オリジナル曲中心に多彩なアレンジで躍動させる。瀬川 昌久 （ジャズ評論家） ピアニスト三木成能が個性的な実力を縦横に発揮した初リーダー作瀬川 昌久 （ジャズ評論家） ジャズ・ルネッサンス期にデビューして以来、多くの著名グループのピアニストに抜擢されて腕を磨き、ライブやツアー、レコーディングにと多忙な活動を続ける三木成能が、気心の知れたリズムを組み、自作のオリジナル曲を中心にスタンダードを加え、初のリーダー作を録音した。ベースにカイドー・ユタカ、ドラムスに橋本学を配したトリオを主軸に、曲によりギターの関根彰良が参加した。　最近のジャズ界はピアノ・ブームで、国内外共にピアノ・アルバムが多数製作されているが、三木のこのアルバムは、どの曲にも極めて特徴的な味付けがなされ、全員の個性が大きく発揮されたインタープレイが展開されている。音楽的にも、オーソドックスな4ビートからジャズ・ワルツ、ブルース、ファンクまで、多様なリズムを活用し、フレッシュでコンテンポラリーな刺激のあるサウンドを作りだしている点が注目に値する。 (infoより)

三木成能(p) カイドーユタカ(b) 橋本　学(ds) 関根彰良(g) 2009年4月13日、14日：スタジオ・デデ・レコーディング

1.レイト・レイト・ゲーム　 2.タイム・ソルブズ・イット 3.デフ・ハウス 4.運命  5.ラ・ソニド  6.パープル・ムーン 7.イースト・オブ・ザ・サン 8.ブルー・ムーン 9. 雲のかなた 10.Blue in Green (IMPEX RECORDS/東京サウンドシティ企画)

●三木成能（みきなりよし）プロフィール 1973年埼玉県生まれ。幼少の頃よりピアノを始める。武蔵野美術大学在学中よりジャズのバンドを組み、都内ライブハウス等で演奏を開始。1998年、オムニバスCD「ジャズ新鮮組」への参加を契機に、様々なバンドに参加。ライブやツアー、レコーディング、ラジオ出演等、幅広く活動している。最近は、MALTA ヒット&ラン、小林陽一&グッドフェローズをはじめ、高瀬龍一、大森明、吉野ミユキ、P・フライシャー、上村信、八城邦義、諸田富男各氏のグループなどを中心に活動中。2009年度スイングジャーナル誌日本ジャズメン読者人気投票ピアノ部門19位。