ジャケットの風景写真が静かに何かを語りかける、凛と美しく澄んだピアノ・トリオ作品。ウクライナのKiev Acoustic Trio唯一のアルバムを初のレコード化。
"ウクライナのピアノ・トリオ Kiev Acoustic Trio の唯一のアルバム『Moment』が初のレコード化(オリジナルCDは2013年リリース)。
本作は、作曲の才能あふれるピアニストPavlo Shepeta、数々の打楽器を感情豊かに表現するパーカッショニストOleksandr Beregovskyy、そしてメロディアスなソロ演奏も魅力のベーシストSergiy Makarov、3人のプロフェッショナルが、ある人への想いを込めて心を合わせ演奏した、東欧を感じさせる透明感のある美しいジャズ・アルバム。
静かに何かを語りかけるようなジャケットの風景写真からイマジネーションをかき立てるこのセンシティヴな作品は、ジャズファンのみならず多くの音楽愛好家の心をときめかせました。
録音は2009年、Kyivの国営ラジオが所有するビッグ・コンサート・スタジオにて。オリジナルCDリリースは2013年、自主制作のため日本での流通もわずかでした。
2017年にresonance musicが国内盤CDをリリース、ピアニストのPavlo Shepetaと交流が生まれ、今回のレコード化が実現。
アナログ用のマスタリングはStudio Camel House田辺玄、録音されたスタジオの空間の響きまで感じるような臨場感あふれるサウンドに仕上がりました。
国内盤CD制作時のライナーノーツ&ジャケットに掲載した、中川ワニさん《コーヒー焙煎人》のステッカー・コメントと序文、寺田俊彦さん《雨と休日》の解説、そしてPavlo Shepetaの「The Newborn's Dream / Night Song」の手書き楽譜を再掲載。
*Kiev Acoustic Trio の“Kiev”表記について
美しい文化が息づく国であったウクライナの状況が一変して3年になります。現在の首都は Kiev ではなく Kyivと国際表記が変更され、ウクライナ独自のアイデンティティを尊重する状況となっています。
そのためレコードをリリースするにあたりアーティスト名を変更すべきか熟考しましたが、最終的にオリジナルの名称でリリースすることを決めました。内容はそのままであるにも関わらずアーティスト名を変更することは、彼らの歴史を塗り替えてしまう側面があると考え、オリジナルの名称を採用することを選びました。ご理解をいただけると幸いです。"
Pavlo Shepeta - Piano
Sergiy Makarov - Double Bass
Oleksandr Beregovskyy – Percussion
ソングリスト
A1. Moment
A2. Oy, Davno Davno
A3. Moja Piosenka
A4. Laska
B1. Les Dessins D’eau
B2. Prelude
B3. Fallin’ Angels
B4. The Newborn's Dream / Night Song"
(INPARTMENT/JAPAN) RM011