ミュージシャンズ・ミュージシャン〉-この称号で呼ばれることはどんなミュージシャンにとっても至上の喜びを感じるに違いない。
そしてそれはミュージシャンとして〈ヴァーチュオーゾ〉、もしくは〈マエストロ〉、つまり〈巨匠〉と呼ばれる域に達したからである。
アラン・ホールズワースもそんな〈巨匠〉の域に達した数少ないミュージシャンであり、ギタリストの一人である。そんな彼の数々のアルバムをハイブリッドSACDでリリース!
1990年代に入り、プロダクションの設立やコンスタントなアルバム制作、そしてライヴ活動とアラン・ホールズワースは全てが順調に進んでいたかに見えたが、思いがけない事態が起こる。日本を除く全世界でのアルバムのディストリビューション契約をしていたWEA傘下のレストレス・レコードが経営不振で閉鎖されることとなり、アルバム・ディールを失ってしまう。
嗜好の変化によりジャズ・フュージョン・ミュージックのマーケットは縮小、次なる契約を得ることが極めて困難な状況に追い込まれる。そうした中においても、ホールズワースはライヴ活動に重きを置きながら地道にアルバム制作を進める。当時のツアー・メンバーであったデイヴ・カーペンター(b)&ゲイリー・ノヴァク(ds)に加え、ゲストには初めての起用となったウォルト・ファウラー(tp)、そしてチャド・ワッカーマン(ds)を迎えて『ザ・シックスティーン・メン・オブ・テイン(原題: The Sixteen Men Of Tain)』を制作。インディー・ジャズ・レーベルと契約し本作をリリースするがホールズワースの許可なくDVDをリリースしたことから契約を解消。エディ・ジョブソンのレーベル、グローブ・ミュージック・メディア・アーツから新たに2曲を追加して再発される。
前作とは対照的にこれまでのエレクトリック・ジャズ路線を踏襲した作品であるが、「0274」や「ザ・シックスティーン・メン・オブ・テイン」ではトランペットやアコースティック・ベースの導入など、モダン・ジャズにレイド・バックした前作の流れも反映されている。
亡きトニー・ウィリアムスに捧げた「ザ・ドラムス・ワー・イエロー」の超ハイ・テンションなインター・プレイは圧巻!ホールズワースの新境地を創りあげた傑作だ。
輸入盤国内仕様<日本語帯、英文ライナー・ノーツ対訳付>
アラン・ホールズワース (g, synthaxe)
デイヴ・カーペンター (b)
ゲイリー・ノヴァク (ds)
ウォルト・ファウラー (tp) *Track1, 5
チャド・ワッカーマン (ds) *Track6
エディション | Reissue
1.[SACDハイブリッド]
1.サン・オノフレ Bonus Track (ボーナストラック)
2.0274
3.ザ・シックスティーン・メン・オブ・テイン
4.アバヴ・アンド・ビロウ
5.ザ・ドラムス・ワー・イエロー
6.テキサス
7.ダウンサイド・アップ
8.アイドロン
9.アバヴ・アンド・ビロウ(リプリーズ)
10.マテリアル・アンリアル
(IAC Music Japan/Gen) IACD30022 SACDハイブリッド
(通常のCDプレーヤーおよびSACD対応プレーヤーの両⽅で再生可能。対応プレーヤーではSACDの⾼⾳質がお楽しみいただけます)