マイルス・デイヴィスのキャリアにおける極めて重要な年を記念して、『Miles '54: The Prestige Recordings』がリリース。
マイルス・デイヴィスがソニー・ロリンズと共演した名盤『マイルス・デイヴィス・ウィズ・ソニー・ロリンズ』、『マイルス・デイヴィス・クインテット』、『マイルス・デイヴィス・オール・スター・セクステット』、『マイルス・デイヴィス・カルテット』(すべてプレステージ・レコードから発売されたもの)の楽曲を含む、1954年にリリースされた音楽の象徴的録音からジャンルを定義する録音を集めた20曲入りの新しいコンピレーション。
ソニー・ロリンズ、セロニアス・モンク、ミルト・ジャクソン、ケニー・クラーク、アート・ブレイキー、ホレス・シルヴァーといったオールスター・ミュージシャンをフィーチャーした『マイルズ'54』は、影響力のあるジャズ・アイコンのオリジナルと、ポピュラーなバラードや伝説的なサイドメンによる作曲がブレンドされている。
1954年はマイルス・デイヴィスにとって分岐点となる年だった。トランペッター、作曲家、バンド・リーダーであるマイルス・デイヴィスは、輝かしいキャリアをスタートさせて10年、世界的名声の崖っぷちに立たされ、かつてないほど集中力を高めていた。この年、デイヴィスはルディ・ヴァン・ゲルダー(Rudy Van Gelder)のスタジオで5つの画期的なセッションを行い、そのどれもが彼のサウンドに磨きをかけ、リーダーとして成熟し、その時代の最も輝かしい新星とコラボレーションするものだった。その結果生まれたレコーディングは、デイヴィスのキャリアを次のレベルへと飛躍させ、50年代中後期のポスト・バップ・シーンの基調となった。
本作のリリースは、これらの録音から70周年にあたるだけでなく、プロデューサーのボブ・ワインストックが設立した由緒あるインディペンデント・ジャズ・レーベル、プレステージ・レコードの75周年でもある。ジョン・コルトレーン、セロニアス・モンク、スタン・ゲッツ、ソニー・ロリンズ、そしてもちろんマイルス・デイヴィスといった象徴的なアーティストのキャリアを発展させながら、バップ、ハード・バップ、ソウル・ジャズといった最先端のサウンドを世に送り出したのだ。
1.[CD]
1.Four
2.Old Devil
3.Blue
4.Solar
5.You Don't Know What Love Is
6.Love Me or Leave Me
7.I'll Remember April
8.Blue 'N' Boogie
9.Walkin'
10.Airegin
11.Oleo
2.[CD]
1.But Not for Me (Take 1)
2.But Not for Me (Take 2)
3.Doxy
4.Bags' Groove (Take 1)
5.Bags' Groove (Take 2)
6.Bemsha Swing
7.Swing Spring
8.The Man I Love (Take 1)
9.The Man I Love (Take 2)
(CRAFT RECORDINGS/EU) CD 72572472