★現代最高峰のピアニスト、ケニー・バロンによる、多世代クインテット・アルバム『Beyond This Place』がアートワーク・レコードよりCD/2LPにてリリース。LP盤のみ2曲ボーナストラックが収録。
★ケニー・バロンは、1943年、アメリカ/フィラデルフィア生まれのジャズ・ピアニスト。60年以上のキャリアを通じて、バンドリーダーとして数多くのアルバムを録音し、サイドマンとしてもスタン・ゲッツ、ディジー・ガレスピー、バディ・リッチ、フレディ・ハバード、ロン・カーターなど多くのアーティストに参加。グラミー賞に11回ノミネート、バークリー音楽大学から名誉博士号を授与され、数々の賞賛を集めているリビングレジェンド。
★今作『Beyond This Place』は、モダン・ジャズの最前線で、60年以上活躍してきたケニー・バロンの音楽世界のすべての要素を包含した一枚となっている。2023年、アートワーク・レーベルからの初アルバムであるソロ作品『The Source』でグラミー賞にノミネートされ、今作は前作の雰囲気とは一線を画したプロジェクトである。
★可能な限りオーケストラ編成に近づけつつ、モダン・ジャズの彩を保つために、ハイブリッドなクインテット構成となっており、今世紀で高く評価されている4人のミュージシャンをフィーチャーしている。サックスの新星イマニュエル・ウィルキンス、同世代で最も優れたドラマーの一人、ジョナサン・ブレイク、ケニー・バロンと長年タッグを組んでいるベーシストのキヨシ・キタガワ、同世代で最も評価の高いビブラフォン奏者の一人、スティーブ・ネルソン。多面的な空間にそれぞれのフォーマットを巻き込んだ、非常に繊細なアルバムに仕上がっている。
★今作は、ホーギー・カーマイケルが作曲したスタンダードナンバー「The Nearness of You」で始まる。スティーブ・ネルソンを除いたカルテット構成で演奏され、イマニュエル・ウィルキンスのサックスは決して無色になることなくテーマを愛撫し、バロンは常に素晴らしいピアニスティックな技巧を披露している。また、ウィルキンスとのデュオでアルバムの最後を締めくくる「We See」(セロニアス・モンクの名曲)で、バロンはモンクの快活さと遊び心を表現しながら、モンクの角張ったスタイルをはるかに超え、彼への恩義を隠すことなく、ここでそれを示している。
1. The Nearness of You
2. Scratch
3. Innocence
4. Blues on Stratford Road
5. Tragic Magic
6. Beyond This Place
7. Softly As in a Morning Sunrise
8. Sunset
9. We See
10. You've Changed *
11. Dewdrop *
*LP Bonus Tracks
メンバー:
Kenny Barron (piano), Immanuel Wilkins (saxphone), Jonathan Blake (drums), Kiyoshi Kitagawa (bass), Steve Nelson (vibraphone)
(ARTWORK RECORDS) ARTR-007LP 2LP