韓国文化、民族、哲学にインスパイアされた「プロジェクトK」
ベテラン・アルト奏者、ジム・スナイデロの最新作は韓国の伝統的な撥弦楽器「カヤグム」をフィーチャーした異色作!
■1958 年カリフォルニア生まれ、80 年代の前半にニューヨークに移り住み、演奏家としてはもちろん指導者としても積極的に活動している。クリスクロスを始めREDやマイルストーン等、各レーベルからリーダー作を発表している。近年はSAVANTレーベルからコンスタントに新作を発表しており本作はSAVANTからの第10 作目となる。
■本作品は韓国人の妻を持ち、友人や知人を通して韓国文化、民族、哲学にインスパイアされたジム・スナイデロのニュー・プロジェクト「Project-K」である。「 韓国の歴史、文化、哲学を考察すると、音楽的に探求すべきものが多くあることを感じた。」と、スナイデロは語る。彼自身が長い間築き上げた自身の美学と韓国の伝統を結びつけて作品にした。
■アルバムを聴くとジム・スナイデロがこの作品を完成させるためのメンバーの人選は、必然的であることがよくわかる。ピアニストのオーリン・エヴァンス、ベーシストのリンダ・メイ・ハン・オー、ドラマーのルディ・ロイストンで構成されるリズムセクションは、この企画のチャレンジに良いバランスをもたらした。また、トランペッターのデイブ・ダグラスが参加することにより、サックス奏者にとっても完璧なフロントの役割を果たしています。
■注目は日本の琴に似た朝鮮半島の伝統的な撥弦楽器カヤグム=伽耶琴(かやきん)を演奏するDo Yeon Kimの参加である。ジャズと自然に溶け込んだ伽耶琴のサウンドはユニークでインスピレーションを受けた音楽に仕上がった。「私はProject-K で韓国の
伝統的な楽器を使いたかったのですが、そのカヤグムは私に最もアピールしました。私の目的は、楽器をいくつかのアレンジメントに完全に統合することでした」とスナイデロは語っています。
Jim Snidero (alto saxophone), Dave Douglas (trumpet), Orrin Evans (piano), Linda May Han Oh (bass),
Rudy Royston (drums), Do Yeon Kim (gayageum, except track 5)
Recorded Aug 31, 2019, Samurai Hotel Recording, Astoria, NY
1.Han 2.DMZ 3.Jeju 4.Mother 5.Jenga 6.Seoulful 7.Goofy 8.Han O Bak Nyun
(SAVANT/USA)