アコースティック路線に回帰したジェレミー・ペルト入魂の1 作
彫刻家ロダンにインスパイアされた幻想的な組曲を収録、安定感溢れるトランペットプレイを堪能できる話題作!!
現代を代表するトランペッターの一人、ジェレミー・ペルトの最新作が登場。一時期エレクトリックな演奏に路線変更をしたが、ここ数年は再び、アコースティックの路線に回帰している。現在はNY のジャズクラブを中心に積極的にライブ活動をしている。
本作はパリのツアーで何度も訪れた彫刻家ロダン・ミュージアムで観た印象や想いを組曲にした作品が最大の聴きどころ。演奏旅行で世界各地を訪れるときには必ず地元の美術館や博物館に足を運ぶそうである。特にパリのロダン・ミュージ
アムは最高のお気に入りの場所で、いつかロダンをテーマにした作品をアルバムに収録することを考えていたとのことである。ようやく本作で長い間の構想が実現したそうだ。
絵画からインスパイアされたジャズとしてはデューク・エリントンの「The Degas Suite」やブランフォード・マルサリスの「ロメール・ベアデンに捧ぐ」が頭に浮かぶが、絵画ではなく、彫刻家からインスパイアされた作品は少ないと思われます。
幻想的で緊張感あふれる5 つのパートから成る組曲を含め、全曲がペルトのオリジナル曲。またこのアルバムが録音された2 か月後に惜しくもこの世を去ったロイ・ハーグローブに捧げた作品でもある。
組曲以外の4曲はアコースティック路線に回帰したストレート・アヘッドな演奏で、ヴィクター・ゴールド(p)やビセンテ・アーチャー(b)等、気の合ったメンバーをバックに堂々とした安定感のあるトランペットプレイが堪能できる。
Jeremy Pelt trumpet, effects (track 3)
Victor Gould piano (track 1-4, 6-9), Fender Rhodes (track 1)
Vicente Archer bass
Allan Mednard drums
Ismel Wignall percussion (track 1-6, 8&9)
Chien Chien Lu vibraphone (all tracks), marimba (tracks 1, 3, 6, & 8)
Alex Wintz guitar (tracks 1, 3, 4)
Frank LoCrasto Fender Rhodes (tracks 2, 3 & 5), effects (track 3)
Recorded at Bunker Studios, Brooklyn NY on Sep 13-14, 2018
The Rodin Suite
1. Part One: L'Appel Aux Armes 6:55
2. Part Two: Dignity And Despair 1:59
3. Part Three: I Sol Tace 5:59
4. Part Four: Camille Claudel 2:33
5. Part Five: Epilogue 4:47
6. Ceramic 3:41
7. Feito 6:54
8. Watercolors 5:58
9. As Of Now 6:54
(HIGH NOTE/USA)