70's-ロフト・ジャズのリーダー的シリルと現代代表マクヘンリDUO
★1939年生まれ、70〜80 年代のニューヨークのダウンタウン/ロフト・シーンをリードしてきたパーカッショニスト、アンドリュー・シリル。72 年生まれ、90 年代に頭角を現してきたビル・マクヘンリーのデュオ録音。
★始まりは、ジャズ・クラブの殿堂ヴィレッジ・ヴァンガードにて。30 歳以上も年の離れた、しかもパーカッションとサックスという珍しい組み合わせのデュオ演奏ながら、ヴァンガードのとある常連客の一人、Max Koslow は、2 人の演奏の化学反応に音楽のマジックを感じ、記録すべきと決意。ミュージシャンもそれに応じて、本作へとつながりました。
★サックスとパーカッションのデュオ演奏といって思い出される作品には、コルトレーンとラシッド・アリによる『インターステラー・スペース』があり、アヴァンギャルドなシーンで活躍してきたシリルを思うと、この作品に共通性を見る方も多いかもしれませんが、本作は、格段にリラックスし、流動性あふれる柔軟な感触。
★特に、シリルの朋友でもあったドン・モイエの曲M2[Fabul a] には、ユーモアがあふれ、またブルースのアイコン、レッドベリー(ハディ・ウィリアム・レッドベター)に捧げたM3[Drum Song for Leadbelly]は楽しさがあふれます。オーネット・コールマンに捧げた楽曲M7や、スウィング感鮮やかなシリルのドラミングが聴けるM8辺りも聴きもの。
★現代を代表するクリエイター2人が、コード楽器なく、自由に演奏する姿を捉えた貴重な一作です。(infoより)
Andrew Cyrille(ds), Bill McHenry (ts)
1. Bedouin Woman
2. Fabula
3. Drum Song for Leadbelly
4. Drum Man Cyrille
5. Proximity
6. Let me tell you this
7. Broken Heart
8. Aquatic Life
9. Double Dutch
10. Seasons
11. Dervish
12. To be continued…
(SUNNYSIDE /USA)