★アル・コーンは、コンビを組んでいたズート・シムズに比べるとやや個性に欠けるスタイル(ズートより硬質のトーンで後期のレスター・ヤングを思わせるフレイズを紡ぐ名手ではありました)でズートよりも地味な印象を与えるテナー・サックス・プレーヤーでしたが、70年代に入ったころから円熟味を増し、ズートにも負けぬ歌心を示すようになりました。
★これは、スタン・ゲッツやリー・コニッツとも素晴らしいデュエット・アルバムを残しているピアニスト、ジミー・ロウルズとのデュオ録音。
★アル・コーンは1975 年からXanadu に多くのリーダー・アルバムをレコーディングしていますが、デュオ作はこれだけ。滋味豊かなピアノをバックに飄々と、それでいて存分にスウィングするアルのテナーが魅力いっぱいです。作編曲も得意なアルが、ここでは演奏者に徹し、気持ちよさそうに吹きまくっています。「For All We Know」は初めてCD 化された際に付け加えられたボーナス・トラック。他の曲に優るとも劣らない素敵なデュオ演奏となっています。(infoより)
AL COHN(ts), JIMMY ROWLES(p)
1. THEM THERE EYES
2. SWEET AND LOVELY
3. I HADN’T ANYONE TILL YOU
4. TAKIN’ A CHANCE ON LOVE
5. THESE FOOLING THINGS
6. BAR TALK
7. FOR ALL WE KNOW*
Recorded March 15, 1977 at Rosebud Studios, New York City
*Bonus track, from the same session but not present on the original LP configuration
XANADU/USA