1966 年、イギリス生まれのベテラン・リード奏者のCAM JAZZ第一弾!
活動の原点は何と14 歳の時。ヨーロピアン・コミュニティー・ビッグバンドの一員として演奏旅行。それがきっかけになって、ジャンゴ・ベイツや、イアン・バラミーと言った個性派アーティストが参加する21ピースのビッグ・バンド"LooseTubes" に参加。90 年には自らのカルテットで、当時既に大きな名声を確立していたジョン・テイラーを迎えてアルバムもリリース。これらのエピソードだけでも、イギリスを拠点とする才気を感じさせますが、話題は自らのリーダー・ユニットのみならず、ケニー・ホィーラーのビッグ・バンドや、マイク・ギブス・オーケストラ、スティーヴ・スワローにカーラ・ブレイといった面々との共演も。その存在、今や、“鬼才”という風格も漂ってきたように思います。
本作は、オール・スター・バンドにして、8 年あまりぶりのコンボ作品。ピアノには70 歳を目前にして録音されたソロ作品『In Two Minds』でも素晴らしい演奏を聴かせてくれたジョン・テイラー、ドラムにはLoose Tubes の時代からの仲間で、アーギュロスの数々の作品にも参加するマーティン・フランス、そして、ベースにはイギリスが生んだ世界的アーティスト、デイブ・ホランド。これぞヨーロッパ- イギリスの面々によるサックス・カルテットと言える演奏は、鋭利にして先鋭的。そこには、アメリカのジャズにスリリングに拮抗するプログレッシブなイギリス・ジャズの伝統と、しなやかな力が漲ります。
NDRビッグ・バンド、フランクフルトのHRビッグバンドなど、数々のオーケストラに楽曲も提供。また地元イギリスでは、多忙な中、後進を育てる活動にも従事するアーギュロス。決して商業主義に堕すことなかった玄人筋の演奏家と、長年の縁、つながりが生んだ作品。4人の技と才能が発揮された注目作です。(infoより)
Julian Arguelles (ts, ss), John Taylor(p), Dave Holland(b), Martin France(ds)
1. Triality
2. Lardy Dardy
3. Circularity
4. A simple Question
5. Unopened Letter
6. Wilderness
7. Another Escapade
8. A Lifelong Moment
(CAM JAZZ /ITALY)