今や、ジャズの一大レーベルとなったMack Avenue。自らのバンドでのライヴや、作品はもちろんのこと、様々なアーティストとの 共演をする大御所的な存在から、一方、セロニアス・モンク・コンペティションなどでの受賞を経て、シーンに現れたニュー・スターまで、 このMack Avenueを無くして、今時のジャズは語れないと言っても過言でないでしょう。
そんなMack Avenue は、デトロイトを拠点とするレーベルで、今や、全米でも大脚光を浴びるデトロイト・ジャズ・フェスティヴァル も大きくサポート。このフェスには、レーベルのファウンダーであるグレッチェン・ヴァレード女史らの率いる強力メンバーのディレク ションにより、超一級のアーティスト( 下記ご参照) が大集結。そのラインナップには、驚くばかりですが、一面では大不況報じられるデ トロイトの街を立て直すという大目的もあり、それを多大なるコネクションと組織力を以て音楽で実現するのがMack Avenueといえ、 頼もしく大きな志も感じずにはいられません。
本作は、昨年2012 年のフェスティヴァルでの特別セッションを記録した作品。グループ名は、ズバリ!?“Mack Avenue Super Band”。レーベルの筆頭アーティストであるゲイリー・バートン他、クインシー・ジョーンズの全面的なバック・アップを受け、来日公演で もフィーチャーされて脚光を浴びるアルフレッド・ロドリゲス、また、今最も才能あるヴォーカリストとして話題を呼ぶ、セシリア・マクロー リンも参加。またリズム・セクションには、ロドニー・ウィテカー、カール・アレンの顔も。王道なハード・バップを中心に、ブルージーなナ ンバーも交え、勢い溢れる演奏を聴かせてくれます。
先月にはデトロイト市の破たんが報じられ、様々な心配もされますが、HP などを見ると今年もフェスは予定通り行われる様子。多く のジャズ・メンを生んだデトロイトでもあり、市の明るい未来も願いつつ、注目の作品リリースです。(infoより)
Carl Allen(ds-M1, 2, 4–7), Gary Burton(vib M2, 7), Aaron Diehl(p, M1, 4–7), Kevin Eubanks(g, M2, 7), Tia Fuller(as, M1, 4, 7), Sean Jones(tp, M1, 4, 7), Cécile McLorin Salvant(vo, M6), Evan Perri(g, M5, 7), Diego Rivera(ts, M7), Alfredo Rodríguez(p-M3), Rodney Whitaker(b, M1, 2, 4–7)
1. Liberty Avenue Stroll 2. All Blues 3. Guantanamera 4. Breakthrough 5. Nuages 6. Oh Daddy Blues 7. Honky Tonk Producer: Al Pryor
(MACK AVENUE /USA)