セクステットでのシュトッガルト・ライブ Lost Tapesシリーズ〜未発表音源を中心にした貴重音源集
1947年夏からスタートした南西ドイツ放送音源を復刻するプロジェクトが、遂にJazzhausにより始動。SWR立上げのサポーターで もあったジャズ・ジャーナリスト(プロデューサー)Joachim Ernst Berendt(ヨアヒム・ベーレント)らによって録音されたアーカイ ヴは、1600 もの音声、350 もの映像プログラムを誇り、総時間は3000 時間余り。その中にはマイルス・デイビスやビル・エヴァンス、 またチャールズ・ミンガス、エリック・ドルフィーの黄金期の録音も・・・。音源はほとんどが未発表。驚異のプロジェクトが始動します!
★1976 年から率いているセクステットでの77年11月22日のシュトゥッツガルトでの公演を収録し た未発表音源。この時期に、マリガンは、ライオネル・ハンプトンの企画によるレコーディングにも参 加して話題を集めていましたが、ここでのマリガンは、自身の演奏に集中した素晴らしい演奏を聴か せてくれます。
★全体的に、50〜60 年代のクールなジャズの響きに、70 年代の洗練が加わったソフィスティケート された演奏が魅力。しかし、ここには、滲みだすようなスピリチュアリティが絶妙のバランスでミック スされています。
★言うまでもないことですが、スタン・ゲッツ、チェット・ベイカー、リー・コニッツを始めとし、数々のクール・ジャズの名盤をリリースし たのがマリガンの一面。M-2 や5 のスウィンギーな演奏にはそうした演奏のノリのよさが表れていると言えましょう。しかし同時に、 アストル・ピアソラとの共演で鬼気迫る演奏もみせるのもマリガン。M-3のマイファニーや名曲ナイト・ライツ、またビリー・ストレイホー ンに捧げたM-7で聴かせる、バラード・プレイには、クールという語では括れない重厚感があります。
★また、4曲目に演奏された“I dol Gossi p”は、マリガンのソロも、バンド全体の演奏も躍動感にあふれた演奏。この曲は、同メンバー によって前年にリリースされた作品『Idol Gossi p』のタイトル曲でもあり、もともと、ダイナミズム溢れるメロディが魅力的な、マリガ ンの作曲センスを聴ける曲ですが、コンサートでの演奏となって、スリリングさも倍増。ミステリアスな世界も除かせます。
★とかく50、60 年代のことを話題にすることが多いマリガンでもありますが、70 年代の活動の充実感も味あわせれくれるライブ音 源の登場です。(infoより)
Gerry Mulligan(bs), Dave Samuels(vib), Thomas Fay(p), Mike Santiago(g), George Duvivier(b), Bobby Rosengarden(ds)
1. For An Unfinished Women 2. Line For Lyons 3. My Funny Valentine 4. Idol Gossip 5. Out Back Of The Barn 6. Night Lights 7. Song For Strayhorn 8. Satin Doll 9. K-4 Pacific
(JAZZHAUS /EU)