軽やかなタッチとフレージングに、アンニュイなムードを織り交ぜた対比で聴かせるピアニストDaniel Tilling。超名盤「Tommy Flanagan/Overseas」のElvin Jonesを彷彿とさせる絶妙のブラシワークが心地よいRobert Mehmet Ikiz。ピアノレスで骨太なワンホーン・リーダー作「Winter Game」をリリースしたばかりのベーシストKristian Lind。いずれもスウェーデンのジャズ・シーンで活躍する、引く手あまたの売れっ子揃い。日本での人気、知名度が上がるのは、もはや時間の問題。
Wayne Shorter、Antonio Carlos Jobim、Cedar Waltonらの残した玄人好みの曲と、伝統と革新を併せ持ったオリジナル・ナンバー。ありそうでなかったタイプの、モダンかつバピッシュなトリオアンサンブルは非常に新鮮で、ゲストミュージシャンのMagnus Lindgren(cl)とMugnam Coltrane Price(vo)が一曲ずつ参加したトラックも逸品。そしてレコーディング・エンジニアには西山瞳(p)のストックホルム録音作も手がけたGoran Stegborn(ヨーラン・ステグボーン)を起用。国内帯ライナーは、同レーベルのヴォーカリストHanna Elmquist日本デビュー盤も手がけた、音楽評論家の杉田宏樹氏が執筆。(infoより)