素敵なメロディが矢継ぎ早に繰り出されます。リーダーはナポリ出身のドラマー、サルバトーレ・トランチーニですが、トランペットのファブリツィオ・ボッソの珠玉のソロを多彩な曲調でたっぷり聴ける作品。まず快速調の(1)における超絶テクニックに裏打ちされたシャープかつメロディックなフレーズが鮮烈。(2)のバラードではポエジー溢れるミュート・プレイ。スパニッシュ-地中海情緒の(3)における哀愁リリカル・ソロのセクシーなこと!「クリフォードの思い出」はユーロ系耽美フィーリングで解釈したピアノ・トリオだけの演奏で、これまた珠玉。(Jazz Yellより)