p>イタリアAlfa Musicで、ピアノ・トリオ作品と言えば、大ヒットを飛ばしたアンドレア・ベネベンターノが思い浮かびますが、本作はそれに続くピアノ・トリオ作品といえましょう。レーベルのプロデュースの方針でもあるのか、耳を引くのは、メロディアスで優しさ溢れるコンポジション。さすが、歌の国、イタリア!のピアノ・トリオであるわけですが、一曲目は、ラーシュ・ヤンソンあたりを彷彿とさせるピースフルさと、ぬくもりを感じさせる所もあり、とにかく、シンプルな中に息づくメロディが味わいを感じさせます。粒立ちのいいピアニストのフレーズも好印象。トツトツ、淡々としたミディアム・テンポのソロもやはり曲のセンスと同様メロディアスですし、イタリアらしくピエラヌンツィを彷彿とさせるまどろむような抒情が美しいナンバーM-4 あり、ちょっとアップ・テンポで弾んだ感じが楽しいグループ名を冠したM-5 もテクニカルさでなく、音の楽しさが印象的な演奏に・・。実は、今週末から日本人歌手のバックでひそかに来日するのですが、そこでも、ピエラヌンツィ・ナンバー、モリコーネ・ナンバーを披露するとのこと。知名度はまだ高くないものの、2008 年ベルギーのヨーロピアン・ジャズ・コンテストで優勝!した注目の存在。これから、実力もグイグイ伸ばしていきそうな予感です。. (infoより)