「ピアノの神様」アート・テイタムが残した1955年の豪華セクステット・セッションにボーナス・トラックを追加した編集盤です。最初の8曲はライオネル・ハンプトン名義のセッションで発売された「Lionel Hampton's Jazz Giants」(Norgran MGN1070)から。後にヴァーヴやパブロでも再発された音源。アート・テイタム名義でも再発されています。ブルースの(1)ではハンプトンの渋いヴォーカルも聴けます。スイーツ・エディソン、バーニー・ケッセル、バディ・リッチなど全員が一丸になった演奏が秀逸です。9曲目以降はボーナス・トラックで、すでにテイタムのトリオ演奏を3曲収録。この3曲、先に収録されている楽曲の別ヴァージョンで、楽器編成も微妙に異なるので、同じ曲の聴き比べもできるのがうれしい。神様といわれるテイタム、その偉大さを改めて実感できる演奏です。