<ジャズボーカルに新生面を開く麻里とバップバンドの共演>
金本麻里のボーカルとバップバンドのジャズ、こんな素晴らしいコンビがあったのか?流石はジョニーの企画だ。
もともと金本麻里の人並み外れた声量とパワーは、通常の伴奏では生かし切れない。クリフォード・ブラウン一筋の村田浩のバップバンドとの共演で、初めて麻里の本領が発揮された。
CDアルバムのオープニング“Caravan”のイントロ、村田(tp)と岡田(ts)2管のリズミックなアンサンブルにのって始まる麻里の力強いボーカルを聴いただけで、快哉を叫びたくなる。以下“How High The Moon”“When The Saints Go Marching In”“Route66”などバップバンドメンバーのプレイと麻里の唄声が完全に一体化して、ハードバップの楽しさを満喫させる。
一方美しいスローバラードの共演も聴き逃せない。“Sentimental Journey”
“Charade”“アラバマに星落ちて”などのポピュラーなスタンダード・メロデイがバンドのソロプレイでしっとりと奏されて、麻里の抑制された美声に寄り添って、曲の味合いを深める。
金本麻里
2011年3月に穐吉敏子作曲/谷川俊太郎作詞の『HOPE』を歌い、ジョニーズディスクよりアルバム『ホープガール』でデビュー。
2013年には、横浜にある日本既存最古のジャズ喫茶『ちぐさ』が制定した、若手ジャズミュージシャンに贈られる『ちぐさ賞』の第1回目を受賞!2014年3月、ちぐさレコードより、LP&CD『Sings JAZZ STANDARD with Masaru Imada Trio』を発売し、注目を集める。
盛岡から東北を中心に、関東方面で活動中Yを拠点に活躍。